日本航海学会誌
Online ISSN : 2433-0116
ISSN-L : 0466-6607
ブイ係留中の船のふれまわり運動の風洞実験-II(日本航海学会第29回講演会)
米田 謹次郎野原 威男谷 初蔵鞠谷 宏士岩井 聰及川 清久々宮 久川島 富雄松崎 次夫
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1963 年 30 巻 p. 79-82

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抄録

ブイ係留中のふれまわり運動の振幅は,極端に錨鎖を絞つた場合を除けば,係留錨鎖が長いほど,また船尾側にトリムをつけるほど大きくなる。しかしこの際錨鎖に加わる張力の最大値(衝撃的な性質のもの)は,かならずしも錨鎖長に比例して増すとはかぎらない。第1報では軽荷状態の模型船についてこのことを確かめたのであつたが,別の載貨状態に対しても同じことが言いうるかどうか,その後の実験結果を以下に報告する。船尾トリムよりも船首トリムの方が有利であることは,ブイ係留についても言いうるので,煩雑をさけるため等吃水の場合に限定することにし,載貨状態のみ半載,3/4,満載の3種類に変えたときの効果を比較する。なお前報の軽荷状態の成績ともあわせ比較した。模型船,その係留要領および測定装置は前回と同じである。なお今回は風速を約30m/sに限定した。

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© 1963 公益社団法人 日本航海学会
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