日本航海学会誌
Online ISSN : 2433-0116
ISSN-L : 0466-6607
マグロ延縄揚縄作業中の主機関運転状況 : (II)次々に行なわれる運転動作の間にみられる相互関連性(日本航海学会第38回講演会)
西野 正見前田 弘南 四郎
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1968 年 39 巻 p. 174-182

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抄録

マグロ延縄揚縄作業中は主機関を頻繁に発停させる。一連の運転動作の中の各動作は,その前の動作の影響をうけ,後の運転動作に影響を及ぼす。先ず各運転動作が無作為な順序に行なわれるときに,ある種類(継続時間の差異も含める)の運転動作からk動作後(k=1,2,…n)に行なわれる各種類の運転動作の期待回数とそれに対応する実測回数を比較し,次に停止と前進(または後進)が交互に繰り返されることを前提にしたこのような期待回数とを比較することによつて,次の傾向が明らかになつた。1.マグロ延縄揚縄作業中の主機関運転操作の基本型は前進-停止の繰り返しの間に少数の後進-停止が入つたものである。2.kがあまり大きくないとき,期待回数よりやや多く行なわれる傾向がある組み合わせは,長い前進*短い停止,短い前進*長い停止,後進*短い前進・短い停止。3.期待回数よりやや少ない傾向がある組み合わせは,短い前進*短い停止,長い停止*後進である。

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