航海
Online ISSN : 2433-1198
ISSN-L : 0450-660X
不定期船の合入渠施行、中止が運航採算に及ぼす影響に就て(日本航海学会創立15周年記念懸賞論文佳作,日本航海学会創立15周年記念来島海峡航法シンポジウム特集号)
長野 達
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1964 年 19 巻 p. 108-111

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抄録
船底の汚れは出渠時期,航海地域,碇泊時期,場所及び期間並びに使用ペイント,付着物の種類等により差はあるが,一般に出渠後8乃至10ヶ月を経過する頃から汚れの程度が激しくなり速力の低下,燃料費の増加を来す様になり運航採算面にも大きな影響を与える。而して過去船会社に於ては此の船底の汚れに依る採算の低下を考慮して中検から中検迄の間に必ず合入渠を施行したのであるが,最近では経費節減やドツク繰りの困難等もあつて合入渠を中止する向きもあり,一部の会社では10ヶ月毎に中検を実施して居る所もある現状である。依而私は合入渠施行並びに中止に依る採算への影響を理論と実績面から下記検討した。
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© 1964 公益社団法人 日本航海学会
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