ソーシャルメディアの普及とともに,ネット上のクチコミが企業などの組織やブランドに与える影響力が高まってきた.企業もその声を無視するのではなく,必要に応じて対策を講じることが必要となってきた.拡散した話題に対する評価や対応方針を決定する際には,拡散の形態や関心の論点などを考慮する必要がある.話題によって関心をもつユーザー層やクチコミの拡散形態も異なる.本論文では,企業に悪影響を及ぼすネガティブなクチコミが拡散する状況をソーシャルメディアの種類ごとに実データを使用して分析し,ソーシャルメディアの種類による拡散特性の傾向の違いについて考察する.