抄録
観光立国実現へ向けて外国人客の受け入れや外国人材の管理ができるグローバルなマネジメント層の育成が求められてきた宿泊業界。しかしながら、長引く新型コロナウイルス感染症の影響で貴重な人材の流出が始まっている。企業としては、このタイミングで、在職者、離職者、異業種からの転職者にかかわらず、積極的な学び直しを促すことにより、有益な人材を確保し、業界経験者にかかわらず多様なスキルを持った人材を獲得できる機会になるのではないか。旅館と地域が主体となった産学連携のリカレント教育プログラムの実地調査を行うことで旅館人材のための学び直しの有用性を検証した。