日本観光研究学会全国大会学術論文集
Online ISSN : 2436-6188
第37回 日本観光研究学会全国大会
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第37回日本観光研究学会全国大会
住民の歓迎度からみるオーバーツーリズムに関する一考察
―京都市でのアンケート調査の結果より―
山下 裕明
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p. 153-157

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抄録

オーバーツーリズムは、観光地におけるキャパシティを超えることで起こる問題である。京都市で「オーバーツーリズム」についてアンケート調査を行ったところ、約半数の回答者が、今後は「ほどほどに外国人観光客に来てほしい」と希望しているという結果を得た。外国人観光客に対する歓迎度は、回答者の属性により異なっており、20 代は外国人観光客に対する歓迎度が有意に高く、50 代は有意に低い結果となるなど、若者ほど外国人観光客に対する歓迎度が高く、年配者になるほど歓迎度が低くなる傾向がみられた。一方で、観光に関する職業に携わる人と、携わらない人とでは、歓迎度に大きな違いはみられなかった。

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