抄録
新型コロナウイルス感染症のパンデミック以後,国内外の多くの博物館が VR 技術等を用いたバーチャルツアー(VT)の提供に力を注いでいる.本研究は国立科学博物館および当該博物館がインターネット上で提供する「かはく VR」を対象として,博物館バーチャルツアーへの参加行動と現地への訪問行動が相互に及ぼしあう影響をWeb アンケート調査で得られたデータと確認的因子分析,二変量プロビットモデルを用いて検証したものである.分析の結果,VT への参加行動と実際の訪問行動は VT の体験により生起されるポジティブ感情や訪問経験によって促進され,双方の客を補い合う補完関係となることなどが確認された.