2020 年 10 巻 1 号 p. 31-39
目的:医療機関等の臨床経験を持つ新人訪問看護師が訪問看護事業所就業時に受けた教育的支援への認識を明らかにし,その結果から就業継続を促進する教育的支援の在り方への示唆を得ることを目的とした.
方法:首都圏の訪問看護事業所へ訪問看護未経験で就業し,就業期間が6か月以上かつ3年未満であり,医療機関等の臨床経験を持つ新人訪問看護師を対象に半構造化面接を行った.
結果:対象者は新人訪問看護師8名であった.分析の結果,【段階的に自立を促す同行訪問】,【プリセプター制の導入】,【段階的に責任が増える24時間対応体制】,【計画的な事業所内研修】等の6カテゴリーに分類できた.
結論:新人訪問看護師は単独訪問の開始等,負担感の強い役割に対し段階的に自立を促す支援体制を肯定的に捉えていた.これらより,訪問看護の専門性を徐々に習得する就業時においては,段階的に自律性を高め,負担感を緩和する支援の必要性が示唆された.