日本看護評価学会誌
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国内外における新人看護師のレジリエンスに関する研究の動向
松本 晃子
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2020 年 10 巻 1 号 p. 23-29

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抄録

 国内外の新人看護師のレジリエンスに関する研究がどのようになされているかに焦点を当てて文献レビューを行い,現状の把握と新人看護師のレジリエンス強化に向けての課題について示唆を得ることを目的とした.医学中央雑誌web版とPubMedを用いて検索を行い,国内の7文献と,海外の3文献を研究対象とした.それらはa)新人看護師のレジリエンスを促進する要因,b)新人看護師のレジリエンスによって促進される因子,c)新人看護師のレジリエンスを促進するための介入の3つに分類され,新人看護師の入職後からの調査結果が明らかにされていた.新人看護師のレジリエンスに関しては,新人看護師のレジリエンスの発揮に関する研究が多くを占めており,ポジティブなフィードバックをする重要性について論じられているものが多いことが明らかとなった.また,海外において基礎看護学教育からの介入が行われているが国内では見られておらず,今後の調査において新人看護師のレジリエンスに対する介入研究が望まれる.

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