日本乳癌検診学会誌
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検診発見乳腺疾患報告
広範囲に「構築の乱れ」を示した要精査の1例
有村 俊寛高崎 隆志
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2012 年 21 巻 2 号 p. 197-201

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抄録
症例は55歳,女性。MMG検診で「構築の乱れ」を指摘され,要精査となった。視触診:異常なし。MMG所見:右MLOにてM~Lに約6.0×2.5cmの範囲で「構築の乱れ」を認めた。US所見:右乳房10時から2時の方向にかけ,広範囲に「構築の乱れ」を伴った低エコー像を認めた。針生検の病理診断はsclerosing adenosisであった。考察:本症例は,経過観察の間隔は? いつまで? 針生検か切開による生検か? 等判断に迷う要精査例であり,今後も慎重な対応が必要と思われる。
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© 2012 日本乳癌検診学会
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