日本乳癌検診学会誌
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マンモグラムの画質向上を目的とした研修システムの試み
古妻 嘉一上田 美千栄中島 直藤井 直子田中 宏小山 智美大竹 昌子竹川 直哉中山 崇古川 順康寺田 央
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2005 年 14 巻 1 号 p. 39-47

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抄録

有効なマンモグラフィ検診のためには, 読影に適した画像にすることが基本である。精中委マンモグラフィ講習会では臨床画像にも重きを置くようにしている。しかし, 検診の場では良質の画像が提供されているとは言い難い。画質改善のための研修の場が, 公的な機関として必要であることは言うまでもないが, それが実現する可能性はきわめて少ない。アナログとデジタルのマンモグラフィを持つ臨床施設に画像研修システムを設置したので, その現状を紹介する。受講対象は, 装置を設置するか, 設置したが良い画像ができない機関の医師, 技師や機器メーカー関係者とした。研修会は, 土, 日曜の丸2日間で, 1回の受講者は10人までとした。プログラムは, ポジショニング, 現像, 機器管理などの実戦的画像改善を目的としているため, 実技研修が主となっている。平成16年8月末までに4回の研修会を行い, 受講総数40名 (医師8, 技師24, その他8名) であった。装置を設置した時点で, 直ちに精中委施設画像の認定が取得できることが当然であり, そのためには装置や感光材料メーカーも撮影, 読影する側といっしょになって, 良質の画像への関心と能力を高めることができるように研修システムを構築したい。

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