日本応用動物昆虫学会誌
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自活性線虫(Panagrellus redivivus GOODEY)における三炭糖燐酸脱水素酵素活性とEDBによる阻害について
森川 修
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1965 年 9 巻 3 号 p. 187-190

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抄録
自活性線虫,Panagrellus redivivus GOODEYにおける三炭糖隣酸脱水素酵素の活性ならびにEDBによるその阻害について実験を行なったところ,酵素活性の最適pHは5.3付近にあり,初期の反応速度は直線的であったが,時間が経過するにつれ徐々に平衝に達することが明らかになった。また,酵素量がアルブミン相当量として1∼4mgの範囲では酵素量と酵素活性との間に比例関係が認められた。
P. redivivusの三炭糖燐酸脱水素酵素はin vitroでもin vivoでもEDBにより阻害された。In vitroにおける酵素阻害度はワモンゴキブリの場合と非常によく似ており,In-50はともに1.0×10-5M付近にある。
また,in vivoでの酵素阻害度は浸漬法で求めた死亡率とほぼ平行的関係がみられた。
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