本研究は,ホームヘルパーの資質向上の意識を「知識・技術・資格の必要性の認識」および「研修参加の意識」の側面からとらえ,①基本属性,②研修参画面経験,③事業所における業務管理(援助マニュアルの確認,援助計画の確認,事例検討会の開催),④業務スキル(知識・技術,利用者の情報把握,サービス評価)との関連を調べ,資質向上の意識とその関連要因を明らかにするとともに,ヘルパーの資質向上の意識を高める要件を検討することを目的とした.調査は,大阪府の2つの市で訪問介護事業に従:冒しているヘルパー303人を対象とし,233人から回答を得た,分析の結果,「知識・技術・資格の必要性の認識」と「研修参加の意識」の2つの指標に共通して,資質向上の意識が高いことは,援助マニュアルの確認や高い業務スキルレベルと関連していた,さらに「研修参加の意識」と,高い資格レベル,実際に研修参加の経験があること,および援助計画の確認が関連していた.ヘルパーの資質向上の意識を高めるためには,実際に研修に参加することが重要であるといえる.本研究より,資質向上への意識が高いこと,実際の研修参加の経験,サービスの質を高めるため各事業所で行われる取り組みという3つの事項は密接に関連していることが明らかになつた.介護職員の現任研修を体系的に進めていく必要性を支持する結果だといえる.