2019 年 27 巻 2 号 p. 124-127
昨今様々な疾患において下肢を小切断、あるいは大切断し、義足を製作することはよくあるが、切断に至る患者には様々な原疾患を抱えていることが多い。今回精神疾患を有する患者が下腿切断に至ったが、重度の統合失調症と下腿切断の合併を理由に、患者自宅近隣の回復期リハビリテーション病院への転院ができず、急性期病院にて訓練用仮義足を製作、退院後に外来、在宅において本義足の製作を行い、自立歩行の獲得に至ったケースを経験した。原疾患へ対応するには急性期スタッフや訪問リハスタッフとのチーム医療を行うことが重要と考えられた。