複数企業の間で何らかの社会・経済的ネットワークを構成することでそのメンバー企業が得られる利得については,近年様々に言及され,論じられている。本稿では,このネットワークの利得をネットワーク上での代替案の継続的改善と進化という側面から捉え,その意思決定の構造を分析し,それを遺伝アルゴリズムによって基礎付けることを試みる。また具体的ケースとして,下請け系列のネットワーク,コンビニエンスストアに代表される流通のフランチャイズのネットワーク,更にソフトウェアのインターネット上での改良プロセスを取り上げ検討する。またこれらについて遺伝アルゴリズムに基づいたモデルを簡単なケースを想定して作り,そのシミュレーション分析を行なう。