1998 年 7 巻 1 号 p. 23-44
日本経済は、現在閉塞状況の中におかれている。その原因は従来の日本型経営システムがメガコンペティションの時代にミスマッチとなっていることによるものと考えられる。本稿では、それらの問題点を克服し、21世紀への展望を切り開く新たな日本型経営システムの可能性について論考する。
まず、産業革命以降の経営システムの変遷を概観する。その流れの上で21世紀の知的社会を展望し、顧客と企業群の協創的関係性に基づく新たな「クリレイテイブ経営システム」を提案する。続いて、日本型経営の特徴を米国型のそれと比較しつつ、日本型経営システムの問題点を明らかにする。それらを踏まえて、日本型経営システムを革新し、「クリレイティブ経営システム」へと移行するための方策について言及する。あわせて、日本型経営システム革新のための組織知能の活用方法や組織知能の高度化策について述べる。最後に、経営システム革新の先進的事例を取り上げ、今後の展開の方向性を探る。