経営情報学会誌
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論文
情報と物の流れに関する問題発見および改善の方法―物流情報フロー・パターン図と問題発見の着眼点を中心として―
河野 宏和坂爪 裕藤沢 明生
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1999 年 8 巻 2 号 p. 43-60

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抄録

本研究では、医薬品メーカーA社における受発注業務の事例を参考にしながら、情報と物の流れのパターンから問題点や改善の着想を得るための考え方について考察し、具体的な分析方法を提案している。

まず、関係する活動主体間の情報の流れとそれに対応した物の流れを視覚的に表わす道具として、縦軸に時間の経過、横軸に関係する活動主体をとった「物流情報フロー・パターン図」を提案し、A社の事例における実際の情報流と物流のパターンをこの図に記述している。次に、現状における情報と物の流れを表わした「現状レベルの物流情報フロー・パターン図」に対して、様々な制約条件を一切省いた最も単純な情報と物の流れのパターンを「理想レベルの物流情報フロー・パターン図」として描き、現状レベルと理想レベルのパターンの違いから、情報流と物流に関する問題点を系統的に発見するために、「多段階化」「逆流」「分岐・合流」という3つの着眼点を提示し、それぞれの定義を示した上で、各着眼点に相当するフローのパターンがどの様な問題点を生み出すかを考察している。その上で、「物流情報フロー・パターン図」および問題発見のための3つの着眼点を用いた分析方法をA社の事例に適用し、A社の改善ニーズや改善遂行能力を勘案した上で、現状のフローに関与している物流子会社・情報システム部という活動主体が行っている業務を生産工場へ移管するという改善の着想から、改善の目標となる情報と物の流れのパターンを「目標レベルの物流情報フロー・パターン図」として提示している。

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© 1999 一般社団法人 経営情報学会
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