1999 年 8 巻 2 号 p. 13-42
本研究では、経営活動におけるコミュニケーシヨンに焦点を当て、優れた品質パフォーマンスをもたらすコミュニケーション・システムの構築について考察する。日本の製造企業(一般機械、電気機器、そして自動車産業)への調査・分析より、品質管理に関わるコミュニケーション・システムは協調的連結構造を形成することが明らかになった。高い品質パフォーマンスを達成するためには、その連結構造を通して、戦略から研究・開発、製品設計、製造現場、顧客、そして供給業者までを含む全てのコミュニケーション活動が連携し、相互補完的に有効に機能し、互いの活動をより一層活性化させることが必要である。そのとき、さまざまな経営活動は品質競争力に貢献する活動となる。そのようなコミュニケーション・システムの相互強化的連携性を促進する重要な要素は、トップ・マネジメントの品質ヘのコミットメントである。