バイオフィードバック研究
Online ISSN : 2432-3888
Print ISSN : 0386-1856
健常者と神経症者のSCLの比較
生月 誠原野 広太郎山口 正二
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1987 年 14 巻 p. 1-4

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抄録

安静時のSCLの値および弛緩訓練を負荷したSCLのバイオフィードバック訓練におけるSCLの変化過程が,被験者の神経症的な傾向をどの程度反映するのかを検証しようとした。その結果,神経症者で不安,恐怖を生訴とする群(B群)は,健常群(A群)および神経症者で強迫観念,強迫行為,心気症状を主訴とする群(C群)と比べて,SCLの値が高く,また弛緩訓練を負荷したバイオフィードバック訓練において,B群はA群およびC群よりもSCLが下降傾向を示した。

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© 1987 日本バイオフィードバック学会
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