バイオフィードバック研究
Online ISSN : 2432-3888
Print ISSN : 0386-1856
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BF講座
会長講演
シンポジウム 最新技術とバイオフィードバック
  • 柴田 智広
    2024 年 51 巻 2 号 p. 47-50
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/10/25
    ジャーナル フリー

     本稿は,日本における高齢化と介護人材不足の深刻化に対し,ロボット技術と人工知能(AI)の導入がもたらす影響と可能性について解説し,今後バイオフィードバックの概念が,医療・福祉分野でますます重要になってくることを指摘するものである.介護現場における技術活用の現状や課題,特に見守り・コミュニケーションロボットの効果が紹介され,職員の負担軽減や高齢者の生活支援における利点が論じられている.また,著者自身の経験をもとに,パーキンソン病患者に向けた歩行アシスト技術の開発も紹介されている.

  • 坂井 冬樹
    2024 年 51 巻 2 号 p. 51-55
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/10/25
    ジャーナル フリー

     私たちはメタバースの次の技術として,(1)ロボット・ドローンを用いた現実へのアプローチと,(2)バイオフィードバックによる理想的なバーチャル空間の構築を試みている.(1)を実現する取り組みとして,アバターロボット・アバタードローンを制作し,メタバースから国を跨いてそれらを遠隔操作できる実証を行った.技術的な課題や演出面での工夫等,改善の余地はあるが,メタバースから現実へのアプローチとして第一歩を踏み出せたものとなっている.また,アバターチャレンジというアバターロボットを用いた運動会を行うことで,アバターロボットの社会実装を目指す試みも行っている.(2)を実現する取り組みとして,脳波等のバイオフィードバックを用いた,その人にとって最大限に臨場感のあるバーチャル空間を作る方法について紹介している.Galeaという脳波等のバイオセンサーを一体化させたVRヘッドマウントディスプレイも発売が開始されており,フルダイブを待望するゲームユーザーを満足させられると期待される.

     ChatGPT等のLLMが急速に発展したことにより,ロボットやドローンのAI化が加速している.これらの延長線にサイバー空間とフィジカル空間の密な融合が行われると考えられており,メタバースとの関係性も見直されていくだろう.この時,ロボットやドローンの身体感覚(?)をバイオフィードバックによって実現することもできるのではないだろうか.この分野が幅広い領域に広がっていくことを期待している.

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