行動医学研究
Online ISSN : 2188-0085
Print ISSN : 1341-6790
ISSN-L : 1341-6790
症例報告
静功活命法が中高齢者の不眠に及ぼす影響
金 ウィ淵津田 彰村田 伸堀内 聡
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 19 巻 1 号 p. 11-16

詳細
抄録

本研究は、睡眠の問題で悩んでいる中高齢者を対象に、静功活命法が不眠と抑うつ及び主観的健康感に及ぼす効果について検討した。対象者は静功活命法群9名(年齢の中央値:49.5歳)と対照群13名(年齢の中央値:58歳)であった。静功活命法を週1回(60分)、4週間行い、介入前後の主観的睡眠評価(PSQI)、抑うつ、主観的健康感の変化を検討した。静功活命法群は対照群と比較し、介入前の不眠と抑うつは有意に高く、主観的健康感は有意に低かった。介入後、静功活命法群の主観的睡眠評価(PSQI)の総合得点は有意に減少されたが、抑うつと主観的健康感には有意な変化は認められなかった。静功活命法により、中高齢者の不眠を改善する可能性が示唆された。今後、より多くの被験者を募り、無作為に振り分けた介入研究を行う必要がある。。

著者関連情報
© 2013 日本行動医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top