行動療法研究
Online ISSN : 2424-2594
Print ISSN : 0910-6529
皮膚温制御に及ぼすフィードバックと訓練順序の効果(原著)
大河内 浩人山本 麻子杉若 弘子上里 一郎
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1991 年 17 巻 1 号 p. 20-25

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抄録
本研究では,フィードバックと訓練順序が末梢皮膚温制御に及ぼす効果を検討した。20名の男子大学生を10名ずつ,フィードバック群(FB群)とフィードバックなし群(NFB群)にふりわけ,FB群ではフィードバックを手がかりに,NFB群ではフィードバックなしで皮膚温下降および上昇訓練を5セッション行なった。下降-上昇の順で訓練を行なった場合でのみ,フィードバックの効果が認められた。フィードバックの制御力は順序効果を越えて統計的有意を導くほど強力ではないことが示唆された。
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© 1991 一般社団法人 日本認知・行動療法学会
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