行動療法研究
Online ISSN : 2424-2594
Print ISSN : 0910-6529
自閉症児におけるボードゲームを利用した社会的スキル訓練の効果 (実践研究)
吉田 裕彦井上 雅彦
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2008 年 34 巻 3 号 p. 311-323

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抄録

本研究は、通常学級に在籍している自閉症児におけるボードゲーム(SSTゲーム)を利用した社会的スキル訓練の効果について検討することを目的とした。通常学級での朝の自由時問における行動を般化場面として事前に測定した。訓練は、ボードゲームをクラスの仲間とともに20分の休み時間を利用して4週間に8回実施した。ゲームにおいてプレーヤーは、サイコロをふり、出た目の数だけコマを進める。チャンスカードのマスにとまると、カードに指示されたロールプレイを仲間と演じる。正しく演じられると2人ともにポイントシールを与えられる。その結果として、ターゲットにされた社会的スキルが向上し、般化場面における相互交渉が増加した。SSTゲームの効果と有効性について考察する。

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© 2008 一般社団法人 日本認知・行動療法学会
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