行動療法研究
Online ISSN : 2424-2594
Print ISSN : 0910-6529
養護教諭のストレス反応と自己効力感に対する認知行動療法プログラムの有効性 : 非無作為化試験
竹田 伸也井上 雅彦金子 周平南前 恵子
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2016 年 42 巻 1 号 p. 63-72

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抄録

本研究の目的は、子どもに応じたアセスメントから対応まで実施できる認知行動療法プログラムを作成し、養護教諭のストレス反応や自己効力感に与える影響について検討することであった。19名の介入群と27名の統制群からなる46名の養護教諭を対象とした。介入群の養護教諭に対して、認知行動療法を応用した子どもの抱える問題のアセスメントと対応についての2時間からなるワークショップと90分からなるフォローアップ研修を実施した。その結果、本プログラムは子どもへの対応についての自己効力感を改善させることが示唆された。一方、無気力と一般性自己効力感は介入群と統制群双方で向上し、無気力以外のストレス反応は介入群と統制群双方で変化を認めなかった。

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© 2016 一般社団法人 日本認知・行動療法学会
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