地域理学療法学
Online ISSN : 2758-0318
原著
整形外科クリニック外来患者へのホームエクササイズが身体活動量及び身体機能に与える影響
―COVID-19による外出機会減少に対する試験的介入―
小沢 勇貴 大古 拓史菅谷 真帆川崎 慎二
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 3 巻 p. 9-16

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抄録

【目的】簡易的な身体機能評価に準じたホームエクササイズを6ヶ月間実施し,身体機能変化と自宅での運動実施率を明らかにすることを目的とした.【方法】身体機能評価は,片脚立位,タンデム立位,4 m歩行速度,2 stepテスト,40 cm立ち上がり,5回立ち上がりテストとした.評価結果を元に個別のホームエクササイズを指導した.評価は介入前,1ヶ月後,3ヶ月後,6ヶ月後に実施した.【結果】1ヶ月後に5回立ち上がりテストと歩行速度が有意に改善し,3ヶ月後には,2 step値と片脚立位時間が有意に改善した.6ヶ月間の運動実施率は,88.1±11.9%であった.身体活動量は介入前後で有意差を認めなかった.【考察】個別化されたホームエクササイズの実施によって,ホームエクササイズのみであっても身体機能向上,身体活動量の維持が可能であると示唆された.

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© 2024 一般社団法人日本地域理学療法学会

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