聴能言語学研究
Online ISSN : 1884-7056
Print ISSN : 0912-8204
ISSN-L : 0912-8204
神経内科医による構音障害の捉え方:治療への指針
河村 満
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 12 巻 3 号 p. 159-164

詳細
抄録
神経学の立場からみた構音障害の定義,分類,解剖・生理,診察法,治療について述べた.神経学では中枢神経系,末梢神経系,筋肉といった運動系の病変部位別に構音障害を分類することが多い.各部位の病変による構音障害の特徴,特に錐体路系・錐体外路系・小脳系の3システムに加えて,これら運動系に対するフィードバック機構が発話運動の制御に及ぼす役割を論じた.次に,発話自体の分析的な捉え方と口腔周囲の運動機能の診察法について述べた.最後に治療について,薬物療法を中心に述べた.
著者関連情報
© 日本コミュニケーション障害学会
前の記事 次の記事
feedback
Top