聴能言語学研究
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不随意運動に伴い発話明瞭度に変化が認められたParkinson病患者の1例:その訓練経過から
川崎 聡大柴切 圭子
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1999 年 16 巻 3 号 p. 155-158

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抄録
薬効出現消失時の不随意運動に伴って発話明瞭度が顕著に向上する若年性Parkinson病患者を経験した.下肢dyskinesiaを上肢で押さえた際の発話が良好であったことから,プッシングエクササイズ等の訓練を実施し,発声持続時間の顕著な改善が認められた.本症例のもつ無力性を主とする運動低下性構音障害の要因のひとつとして,発声と呼吸の協調性の障害があげられた.
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© 日本コミュニケーション障害学会
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