コミュニケーション障害学
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〈コミュニケーションの環境づくりのために〉新AAC機器への期待:ユーザーの立場から
山口 進一
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2004 年 21 巻 1 号 p. 31-34

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抄録
ALS(筋萎縮性側索硬化症)は全身の筋肉が次第に動かなくなり,自力では呼吸をすることもできなくなる原因不明の疾患である.ただ横たわっているだけの,まるで植物人間のようになる.しかし患者の知能や視力,聴力を含めた全身の感覚は最後まで正常のままである.昨今の電子応用技術の進歩はこのようなALS患者の意志伝達をある程度可能とするものである.脳波スイッチ,発声による意思伝達装置,AACとしてのパーソナルコンピュータ,ALS患者用入力装置を紹介し,患者としての今後の発展への期待を述べた.
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© 日本コミュニケーション障害学会
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