犯罪心理学研究
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展望
日本の捜査心理学における心理学的検死の展開
入山 茂
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2015 年 53 巻 1 号 p. 49-63

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抄録

心理学的検死とは,変死事例における故人のパーソナリティ,思考方法,および自身の死亡への関与の程度に焦点を当て,死亡直前の故人の心理状態を再構成しようとすることである(Canter, 1999, p. 125)。本論文では,捜査心理学における理論的位置づけ,歴史,定義,手続きおよび課題に加え,関連する法医学的概念ならびに日本の検視体制を明らかにした上で,日本の捜査心理学における心理学的検死の概念を明らかにすることを第1の目的とした。また,日本の捜査心理学における心理学的検死研究の今後の展開について展望することを第2の目的とした。特に,日本では理論,実証および実務の3つの側面から研究する必要があることについて議論した。

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© 2015 日本犯罪心理学会
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