進行再発胃癌20例（性別:男性15例/女性５例，非切除８例，再発９例，根治度C３例）に対し，2003年４月から2006年７月までに二次治療としてweekly paclitaxel療法を施行し，その治療成績，有用性について検討した。投与方法は，paclitaxel 70mg/m2を週１回，３週連続投与し，１週休薬して１コースとした。平均投与回数は6.0±4.1（２～17）回，測定可能病変を有する11例の奏効率は27.3％（PR３例），腹水，水腎症の改善は22.2％（９例中２例）に認めた。二次治療後のMSTは223日，１年生存率20.0％，２年生存率15.0％であった。二次治療後のNC，PD例のうち三次治療に移行可能であったのは14例，BSC（Best supportive care）は６例であった。有害事象はgrade３以上の重篤なものはなく，全例外来治療が可能であった。Weekly paclitaxel療法は，進行再発胃癌に対し有用な二次治療と考える。
