日本外科系連合学会誌
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症例報告
経肛門的切除術を施行した肛門外脱出S状結腸癌腸重積の1例
加藤 健本郷 麻依子若林 俊樹粕谷 孝光吉岡 浩丹羽 誠
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2011 年 36 巻 2 号 p. 188-192

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抄録
 症例は90歳,女性.平成17年2月にS状結腸癌の診断であったが,希望にて手術せず経過観察となった.平成21年1月より肛門から腫瘤が脱出し,苦痛を伴うようになったため加療を希望し同年4月に入院した.肛門から腸管が脱出し先端に腫瘍を認め,生検で中分化型腺癌の診断であった.骨盤部CTで層状構造を示す重積腸管が肛門外に脱出し先端に腫瘍を認めた.また,胸腹部CTで多発肺肝転移を認めた.リンパ節郭清を伴わない腸切除を経肛門的に行う方針とした.腸管を肛門から引き出し切除し,口側腸管にanvil headを挿入し自動吻合器で吻合した.吻合後,腸管は小骨盤腔に自然に環納された.術後良好に経過し21病日に退院した.今回われわれは,腸重積をきたし肛門外に脱出したS状結腸癌に対し経肛門的切除術を施行したので,文献的考察を加えて報告する.
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© 2011 日本外科系連合学会
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