日本外科系連合学会誌
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原著
大腸癌術後補助化学療法におけるUFT/Leucovorinの5日間投与2日間休薬療法の長期継続性
徳永 行彦
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2012 年 37 巻 1 号 p. 20-23

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抄録

目的:大腸癌化学療法の臨床試験において,UFT/leucovorin(LV)療法(28日間連日投与7日間休薬)は経静脈的5-fluorouracil/LV療法と同等の成績を示した.一方UFTの5日間投与2日間休薬投与法(5投2休投与法)は有害事象が少なく完遂率が高い.これまでUFT/LVの5投2休投与法の長期継続性について報告は少ない.方法:大腸癌術後補助化学療法28例において,UFT/LV5投2休投与法の長期継続性を検討した.UFT(300mg/m2/day)と経口LV(75mg/body/day)を月曜日から金曜日まで週5日間投与し,土曜日と日曜日は休薬とした.5週間を1コースとして15コース(75週)繰り返した.結果:完遂率は86%,relative dose densityは平均0.92であった.投与コースは平均13.8コースであった.有害事象は軽度でGrade3以上はなかった.結語:UFT/LV5投2休投与法は長期の術後補助化学療法として可能である.

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© 2012 日本外科系連合学会
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