日本外科系連合学会誌
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特別寄稿
膵臓移植の諸問題と展望
中島 一朗渕之上 昌平
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2012 年 37 巻 1 号 p. 7-11

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抄録
2010年7月に改正臓器移植法が施行されてから2011年5月末までの約11カ月で,わが国の脳死下膵臓移植は40例を数え,短期間に想定以上の増加を示した.その一方で,臓器配分システムを整備し,マージナルドナー,心停止ドナー,生体ドナーなどの新たな位置づけを早急に検討しなければならない.膵腎同時移植待機患者と腎臓単独移植待機患者との腎臓配分の極端な偏りを是正し,膵島移植の普及と膵臓移植の成績向上をも期待しうる良好なすみわけを可能とするには,膵臓移植適応基準を見直す必要がある.また脳死ドナー以外からの膵臓移植については,脳死ドナーの発生状況がある程度予測できるまでの一定期間自重すべきであろう.われわれの施設で行った膵臓移植は16例であり,この経験をもとに主にマージナルドナーを対象としたドナー選択基準を作成した.この基準を満たした症例の成績はきわめて良好なことから,今後のドナー選択の目安として有用と考えている.
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© 2012 日本外科系連合学会
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