日本外科系連合学会誌
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中葉発生肺癌における術後成績からみた術式の検討
森田 理一郎金子 公一菅 理晴尾本 良三
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1996 年 21 巻 1 号 p. 79-82

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抄録
中葉発生肺癌における術後成績とリンパ節転移様式からその適応術式について検討した。原発性肺癌切除例217例のうち中葉発生であった9例 (4.1%) を対象とした。男性7例, 女性2例, 年齢51~77歳, 組織型は腺癌6例, 扁平上皮癌3例, 術後病期はI期5例, II期2例, IIIA期2例であった。pN0は全てI期で中葉切除が4例, 中下葉切除が1例に行われ, pN1はII期2例で中下葉切除が行われ, 全例再発なく生存中であった。いずれも中葉切除+R2a郭清で治癒切除できるものであり, N0-1のI, II期に対しては中葉切除が適応術式と考えられた。pN2は中下葉切除が1例, 肺摘除1例であったがともに早期に死亡した。N2では1b群リンパ節を越える#12u, 1にも転移する場合があり, N2, IIIA期に対しては二葉切除を基準とし, #12u, 1リンパ節も標準的に郭清すべきと考えられた。
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