2023 年 31 巻 3 号 p. 369-373
足部の筋肉は大きく外在筋と内在筋に分けられる.外在筋のうち足趾にかかわる屈筋は,長母趾屈筋と長趾屈筋である.内在筋は足部の安定化に働く.足趾の屈曲様式によって活動する筋は異なり,外在筋には趾全ての関節を屈曲させる機能があり,内在筋は主にMTP 関節を屈曲させる.解剖学的,生体力学的知見をもとに,足趾外在筋と内在筋に特化したトレーニング法を開発した.本稿では,足部屈筋の解剖学的な特徴やバリエーションについて解説した.また,近年足内在筋に特化した運動療法が開発されており,これらについても概説した.解剖学的構造が運動や機能を規定する.その知識に基づいた評価や運動療法が,スポーツ障害の予防や治療,スポーツパフォーマンスの向上に重要である.