日本心臓血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1883-4108
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原著
ゼニス AAA ステントグラフトの適応限界
—フィルムリーディングの検討—
東 隆川口 聡島崎 太郎小出 研爾松本 正隆重松 宏川合 明彦黒澤 博身
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2008 年 37 巻 6 号 p. 311-316

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抄録

腹部大動脈瘤に企業性ステントグラフトを用いた治療を行うには指導医による形態的適応の検討が必要である.Zenith AAA system(Cook社製)にて治療予定の112例のフィルムリーディング結果と初期成績を検討した.指導医が不適応と判断した15例で,有意に中枢側Landing Zone(LZ)が短く,アクセスルートの屈曲が強い結果であった.適応とした症例の中で腎動脈上の屈曲が強く,壁在血栓が高度な症例でタイプ I エンドリークを認め,アクセスルートのリスク評価で適応限界とした症例で腸骨動脈損傷が発生していた.中枢側LZ,アクセスルートの厳格な評価が初期成績を安定させる上で重要であると考えられる.

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© 2008 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
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