2024 年 53 巻 5 号 p. 5-U1-5-U6
2024年4月より実施されている医師の働き方改革では,医師の労働時間に対する制限が盛り込まれている.5年の猶予期間があったものの,開始時点で心臓外科医の労働環境が国の求める水準を達成するのは困難と思われる.今回U40九州沖縄支部では,全国の若手心臓血管外科医を対象に働き方改革開始直後の労働状況や改革に対する意識をアンケート調査した.医師業務の効率化やタスクシフトなどの取り組みを行っている施設もある一方で,以前からの業務内容に変化がなく書類上の操作で急場をしのいでいると思われる回答も見られた.心臓外科医の働き方改革は個々人の業務改善だけでなく,診療科長,施設長を含めた外科医全体,施設全体での取り組みが必要であり,長期的には学会や行政の参画も必要と考えられる.