日本心臓血管外科学会雑誌
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心筋症を合併した心房細動症例に対する高周波アブレーションプローブを用いた心拍動下Maze手術の1例
牛島 輝明伊藤 祥隆出村 嘉隆
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2004 年 33 巻 5 号 p. 341-343

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抄録

症例は67歳,女性.6年前より心筋症,心房細動に対し治療を受けていた.今回,右腎梗塞を発症し,精査にて左房内血栓を指摘され転院となった.心エコー上,球状の血栓を左心耳に認め,また左室拡張末期径,収縮末期径の拡大および左室駆出率の低下を認めた.手術は体外循環下,心拍動下で血栓摘除および高周波アブレーションによるMaze手術を施行した.術後の心機能は良好であり,早期に-過性心房細動を認めたもののその後は洞調律を維持している.

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