日本心臓血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1883-4108
Print ISSN : 0285-1474
ISSN-L : 0285-1474
冠動脈バイパス手術後の左鎖骨下動脈閉塞による狭心症に対して鎖骨下動脈-鎖骨下動脈バイパス術が有用であった1例
竹内 一馬中村 克彦森重 徳継芝野 竜一財津 龍二岩橋 英彦林田 好生田代 忠
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 33 巻 5 号 p. 356-358

詳細
抄録
症例は65歳,男性.62歳時に冠動脈左主幹部狭窄に対して左内胸動脈-左冠動脈前下行枝の冠動脈バイパス手術を受けた.約3年後に左鎖骨下動脈閉塞による狭心症が再発,鎖骨下動脈-鎖骨下動脈バイパス術を施行した.術後約3年5ヵ月後の現在も狭心症の再発はなく良好に経過している.本手術は,左内胸動脈を用いた冠動脈バイパス術後に左鎖骨下動脈閉塞を招いた症例において,安全かつ良好に血行再建を施行することができ有用であった.
著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top