日本心臓血管外科学会雑誌
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多発性感染性胸腹部および腹部大動脈瘤の1治験例
日置 巌雄澤田 康裕小野田 幸治下野 高嗣新保 秀人矢田 公
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2005 年 34 巻 3 号 p. 233-236

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抄録
症例は59歳,男性.近医にて細菌性髄膜炎にて加療後,背部痛および腰痛精査中に見つかった感染性胸腹部および腹部大動脈瘤の疑いで当科紹介となった.術前は感染活動期であり,抗生剤を中心とした全身管理を行ったが保存的治療の限界と考え,感染活動期に体外循環補助下に感染動脈瘤切除および郭清,in situにリファンピシン浸漬人工血管置換術を施行し,術後集学的治療を必要としたが救命しえたので報告した.
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