歯科材料・器械
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原著
アルジネート印象模型の再現性に関する三次元的研究 : 第1報 印象硬化時温度, 印象体放置環境および放置時間の影響についての寸法精度からの検討
平口 久子新田 英行河野 裕土生 博義
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1991 年 10 巻 1 号 p. 22-29

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抄録
寸法変化のタイプが異なる2種類のアルジネート印象材を使用し, 印象硬化時温度(23℃, 32℃), 印象体放置環境(空気中, 100%湿度中および水中)および放置時間(0, 15および60分)の相違による, 円柱形模型の再現性を三次元座標測定装置を使用して測定した.その結果以下の結論を得た.模型の三次元的寸法精度は印象材のタイプの影響を受け, 印象体を放置しない場合には, 吸水膨張の大きな印象材による模型の方が, 直径が小さくなった.模型の寸法変化には印象材の熱収縮の影響は認められなかった.また, 模型の寸法精度に及ぼす印象体の放置時間と放置環境の影響は, 印象材の寸法変化と反対方向に対応して現われた.
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© 1991 一般社団法人 日本歯科理工学会
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