歯科材料・器械
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原著
ビニルシリコーンゴム印象材による模型の再現性に関する研究 : 印象の再加温の効果
平口 久子内田 博文中川 久美田辺 直紀土生 博義
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1994 年 13 巻 6 号 p. 521-528

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抄録

上顎無菌顎顎堤断面模型の再現性に及ぼす印象の冷却収縮の影響と再加温の効果について検討した.親水性ビニルシリコーンゴム印象材を使用し, 単層一回印象法および積層二回印象法により, 室温および口腔内温度で印象を硬化させて模型を作製し, 三次元座標測定システムにより測定した.さらに, 口腔内温度で硬化させた印象について, 4通りの方法で再加温を行い, 模型の再現性に及ぼす再加温の効果を検討した.その結果, 以下の結論を得た.1.単層一回印象法, 積層二回印象法のいずれにおいても, 印象の再加温により模型の再現性が向上した.2.積層二回印象法では, 模型の再現性に及ぼす印象の再加温の効果は再加温の方法にかかわらず同じであったが, 単層一回印象法では, 再加温の方法により異なった.

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© 1994 一般社団法人 日本歯科理工学会
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