CADCAM用コンポジットレジンブロック表面のサンドブラスト処理, シラン処理がレジンセメントの接着強さとその安定性に及ぼす影響を検討した. レジンセメントとしてデュアルキュア型(クラパール)と化学重合型(スーパーボンドC&B)を用い, シラン処理としては各セメント推奨のプライマーを用いた. 接着強さは圧縮せん断試験にて評価した. 接着強さの安定性はサーマルサイクルで評価した. デュアルキュア型ではサンドブラスト処理, シラン処理のいずれも接着強さを向上させ, 両者の併用が有効と考えられた. 化学重合型ではサンドブラスト処理は接着強さを向上させたが, シラン処理では接着強さが減少し, サンドブラスト処理が有効と考えられた. サーマルサイクルにより接着強さは減少したがその原因はレジンブロックの機械的性質が変化したためと考えられた. したがって, 適切な表面処理を行えば接着強さとその耐久性は問題ないものと考えられた.