歯科材料・器械
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原著
石膏溶解剤の成分と溶解性能に関する研究
林 純子金子 和幸井上 豊仁下村 和則横瀬 勝美廣瀬 英晴西山 實黒田 隆
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2004 年 23 巻 4 号 p. 279-286

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抄録

市販石膏溶解剤12製品を組成分析(IR, WDX, TG-DTA)して主成分を同定するとともに,石膏浸漬前後での溶解剤のpH変化,浸漬時間による溶解量を測定した.石膏溶解剤の主成分はN-(2-ヒドロキシエチル)エチレンジアミン-N, N', N'-三酢酸三ナトリウムである可能性が高かった.溶解剤の固形分含有率は10.4〜31.8%であった.未使用の石膏溶解剤のpHは,10製品で8〜9を,2製品で13以上を示した.普通石膏硬化物の溶解率は,浸漬時間の増加に件い増大し,pH8〜9の10製品では浸漬2〜3時間で100%を示したが,pH13以上の2製品では浸漬3時間で14.3〜37.4%であった.

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© 2004 一般社団法人 日本歯科理工学会
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