抄録
可視光線重合型コンポジットレジンの直径4mm×高さ4mmの円柱状試験片を, テフロンモールドを用いて, 上面から10秒, 20秒, 40秒, 60秒, さらに上下面から60秒と照射時間を変えて重合させた.その後, 試験片を23℃大気中に30分, 37℃蒸留水中に24時間と1週間の3通りの保存をしたのち圧縮試験を行い, 圧縮強さ, 圧縮耐力を求めた.30分保存の試験片の強さは小さく, 照射時間によっては圧縮耐力の求められないものがあった.照射時間を長くすることにより, 圧縮耐力, 圧縮強さが上昇する傾向があったが, この結果は40秒まで著明で, それ以上は効果が少なかった.