光重合3-MBAボンディングレジンの組成と歯質に対する接着強さの関係
1989 年 8 巻 1 号 p. 23-28
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1989 年 8 巻 1 号 p. 23-28
歯質接着性モノマー, 3-メタクリロイルオキシ安息香酸(3-MBA)を光重合ボンディングレジンに応用するため, 光重合レジンの組成と歯質に対する接着強さの関係を検討した.3-MBAの添加は光重合ボンディングレジンの歯質に対する接着強さを向上させた.Bis-MPEPP2.6EあるいはTEGDMAないし両者のコモノマーと3-MBAを組み合わせたモノマー組成で, 10%クエン酸-3%FeCl3処理エナメル質に対して約130gf/cm2, 同じく処理象牙質に対して約50kgf/cm2の接着強さが得られた.光重合3-MBAボンディングレジンと10%クエン酸-3%FeCl3処理象牙質との接着において樹脂含浸象牙質層は認められたが, その接着強さは象牙細管内レジンタグによるものと思われた.
