発達心理学研究
Online ISSN : 2187-9346
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日常的な想像物に対する幼児の認識 : サンタクロースは本当にいるのか?
杉村 智子原野 明子吉本 史北川 宇子
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1994 年 5 巻 2 号 p. 145-153

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抄録

4, 5歳児が, サンタクロース, おばけ, アンパンマン (TVアニメのキヤラクター) といった日常的な想像物に対してどのような理解をしているかについて, 次のような方法で調べた。"サンタクロースと会ったことがありますか", "サンタクロースと会うことができると思いますか"などの行動感覚的基準による判断を求め, さらにその判断の基準をインタピュー形式で尋ねた。主な結果は次の通りである。 (1) 大部分の子どもはサンタクロースのような目常的な想像物が実在すると考えている, (2) 4歳児の判断の基準が実際の経験に基づくものであるのに対して, 5歳児の判断の基準は想像や推測に基づいている。

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© 1994 一般社団法人 日本発達心理学会
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