物理療法科学
Online ISSN : 2758-1063
Print ISSN : 2188-9805

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創傷治癒促進を目的とした振動刺激デバイス開発に向けた看護理工学研究による挑戦
仲上 豪二朗幅 大二郎真田 弘美
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 2024-008

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抄録

近年世界中の糖尿病患者数が急増し,糖尿病足潰瘍(diabetic foot ulcer: DFU)が重篤な合併症として予防・治癒すべき喫緊の課題とされている.本稿ではDFUへの新しいケアを目的とした非侵襲,非拘束,リアルタイムな看護技術・機器の開発・普及に向けた看護理工学研究において考えられる最先端のリバーストランスレーショナルリサーチのモデルケースであるインテリジェントバイブレーションドレッシング材開発研究を紹介する.局所低周波振動刺激を用いた介入が,血管拡張と血流を促しDFUの創傷治癒を促進することが示されているが,血管拡張障害のあるDFUになぜ効果があるか,その具体的なメカニズムは明らかではなかった.この理論と臨床所見の乖離を基礎研究から解明し,それを解決するために臨床で使用するためのプロダクト開発を行い,ウェアラブルバイブレーションドレッシング材を作製しその有効性を検証した.本研究は,人と先端技術が共生する新しい時代の医療革新を築く可能性を示す.

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© 2024 一般社団法人 日本物理療法学会
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