抄録
心移植が適応と思われた拡張型心筋症の末期患者に対し補助人工心臓を使用し,装着後リハビリを積極的に行い,約3週間後Quality of lifeの向上が認められた。しかし,症例1は第42病日に右心不全により,症例2は第43病日に右心不全及び敗血症性ショックにより失った。今回経験した2症例で検討した長期使用に対する問題点として,体外式ポンプの重量,運動負荷に対する血流量,電磁流量計,ポンプ材質の抗凝固性があげられた。さらに長期使用可能な補助人工心臓として,体内植え込み型,流量自動制御機構,電気的雑音に強い流量計,抗凝固療法なしで患者管理が行えるポンプ材質の開発が必要と考えられた。