At our institution, a pre-connected cardiopulmonary bypass circuit was designed to ensure operational convenience and safety by connecting the centrifugal and roller pumps in parallel, allowing selective use. During surgery for acute aortic dissection(Stanford type A)in a man in his 50s, the centrifugal pump(CP5)suddenly stopped when its control panel blacked out. The incident was promptly reported to the surgical field, the centrifugal pump outlet was clamped, and perfusion was switched to the roller pump. The interruption of perfusion lasted approximately 7-8 seconds.
Because arterial pump cessation is a critical event requiring rapid and sound judgment, a pre-established parallel circuit proved effective in minimizing perfusion interruption and ensuring patient safety. Although the exact cause of pump stoppage was not identified, this case highlights the importance of circuit design and preparedness for prompt response to unexpected pump failure.
植込型補助人工心臓のトレーニングにおいて、オンラインと対面の指導を融合したBlended learning(BL)を構築し、その教育効果と有用性について後方視的に検討した。
対象はHeartMate3を装着し従来型の対面指導を受講した患者26名、ケアギバー75名(従来群)、およびBLを受講した患者29名、ケアギバー107名(BL群)とした。
従来群には紙資料を配布し、講習、機器操作練習、筆記・実技試験を対面で実施した。BL群には紙資料に加え、PDF資料、動画、確認問題、筆記試験から成るe-learningを提供し、機器操作練習と実技試験を対面で実施した。
次に、両群の対面指導時間と回数、筆記・実技試験の結果、遠隔期実技試験の結果、両電源喪失発生率を比較した。
対面指導時間と回数はBL群で有意に低値を示し、筆記・実技試験の両方において、BL群で有意に高い合格率を認めた。遠隔期実技試験と両電源喪失発生率において、有意差は認めなかった。これらの結果から、BLでは対面指導の時間と回数が短縮され、完全対面方式と同等以上の教育効果を得ることが可能であると示された。
心臓外科領域における術後急性腎障害(AKI)発症の機序の一つとして、人工心肺(CPB)の機械的ストレスで発生した血漿遊離ヘモグロビン(PF-Hb)による尿細管障害の関与が疑われている。今回、我々は、体外循環前後から術後におけるPF-Hbの推移とAKI発症との関連を検討したので報告する。
2020年12月から2022年2月の間に当院心臓血管外科でCPBを使用する開心術を受けた40症例を対象とした。CPB開始直後、CPB終了後、手術翌日、術後2日目にPF-Hbを測定し、PF-Hb推移を検討した。加えて術後AKIを発症した症例(n=8)と発症しなかった症例(n=32)の2群間比較を行った。
PF-HbはCPB終了時に開始時と比べて有意に上昇したが(p<0.01)、POD 1およびPOD 2は低下しておりCPB開始直後の値と差を認めなかった。AKI群とnon-AKI群の比較では、CPB後のPF-HbはAKI群で0.17(0.10-0.20)g/dL、non-AKI群で0.11(0.08-0.20)g/dLであり、統計学的に有意差を認めなかった(p=0.14)。
以上より、PF-HbはCPB終了後に一時的な上昇を認めるが、手術翌日には低下しAKI群とnon-AKI群でCPB後のPF-Hb値に差はなかった。AKI発症にはPF-Hbだけでなく、複数の因子が関連していることが示唆された。